論文種別 | その他 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | その他(不明) |
表題 | 【関わり合う脳】他者と関わる脳 他者の行動戦略に対応した自己の行動戦略決定 |
掲載誌名 | 正式名:生体の科学 ISSNコード:03709531/18835503 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (公財)金原一郎記念医学医療振興財団 |
巻・号・頁 | 76(1),7-11 |
著者・共著者 | 石井 宏憲, 倉岡 康治 |
発行年月 | 2025/02 |
概要 | <文献概要>これまでの研究により,学習や意思決定の脳内機序について多くのことが明らかにされてきた。例えば,中脳ドーパミンニューロンによる報酬予測誤差コーディングや前頭眼窩野ニューロンが表現するeconomic valueは,言ってみれば,脳の中に自分にとってより良い報酬を得るための行動選択を導く重要なコンパスが存在することを示している。しかし,困ったことがある。そのコンパスを他者も持っているということである。特に,集団に属する動物たちにとって,仲間は同時に最も厄介なライバルである。自分にとって魅力的な資源は他の誰かにとってもそうであり,競争の結果それが得られるとは限らない,あるいは多くのコストがかかることも考えられる。一方,仲間の存在によって,単独では捕食効率が悪く魅力的でなかった資源も効率よく捕食できる魅力的な資源に変わる可能性がある。このように実際のマルチエージェント環境では,自分がとるべき行動戦略は他者との関係で大きく変わり得る。本稿では,サルがどのように他者と餌をめぐる駆け引きを行うのか,そしてその行動戦略決定を支える神経回路についてレビューする。 |
DOI | 10.11477/mf.037095310760010007 |
文献番号 | Z213110004<Pre 医中誌> |