論文種別 その他
言語種別 日本語
査読の有無 その他(不明)
表題 ケースから学ぶ臨床倫理推論 自殺企図患者
掲載誌名 正式名:医学のあゆみ
ISSNコード:00392359
掲載区分国内
出版社 医歯薬出版(株)
巻・号・頁 293(3),261-266
著者・共著者 金田 浩由紀
発行年月 2025/04
概要 <文献概要>Case 救急搬送されたが治療を拒否しているケース 患者は60代後半の女性,夫との二人暮らし.筋萎縮性側索硬化症(ALS)の進行を認めていた.病気の進行により次第にADLが低下するとともに,意欲の低下や気分の落ち込みがあった.今回,夫が帰宅すると左胸から出血して倒れている患者を発見.当院救命救急センターに救急搬送された.同日に全身麻酔下緊急止血術を施行.全身状態の改善後に,精神科病棟で医療保護入院となった.救急搬送以前には,精神疾患の既往なし.ADLが低下した頃から,「このままでは生きている意味がない.死んだほうがマシだ」と考えていた.脳神経内科の通院中,本人と夫から主治医に以下のことを話していた.・延命処置はしてほしくない・胃瘻は必要ない・人工呼吸器は使用してほしくない 今回の医療保護入院後も同様の訴えがあった.精神科医師より臨床倫理コンサルテーションがあり,「患者は,精神保健福祉法に基づく医療保護入院中であり,現実検討能力の低下を有すると判断されている.この状況下で表明された意思は有効と考えてよいのか」と問い合わせがきた.
DOI 10.32118/ayu293030261
文献番号 Z422020015<Pre 医中誌>