論文種別 | 原著(症例報告除く) |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 日本人小児血友病B患者におけるノナコグベータペゴルの有効性及び安全性の解析 |
掲載誌名 | 正式名:日本小児血液・がん学会雑誌 ISSNコード:2187011X/21895384 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本小児血液・がん学会 |
巻・号・頁 | 56(5),441-446 |
著者・共著者 | 長江 千愛, 小倉 妙美, 長尾 梓, 堀越 泰雄, 鈴木 隆史, 小松 京子, 寺野 博子, 瀧 正志 |
発行年月 | 2020/02 |
概要 | ノナコグベータペゴル(N9-GP、レフィキシア)は半減期延長型遺伝子組換え血液凝固第IX因子(FIX)製剤である。国際共同第III相試験paradigm5においては、FIX活性0.02IU/mL以下の中等症・重症小児血友病B患者を対象としてN9-GP 40IU/kgが週1回定期的に投与された結果、その有効性と安全性が確認され、0.15IU/mLを上回るFIXトラフレベルが報告されている。本研究では、N9-GPの日本人小児患者における有効性、安全性、薬物動態を評価するために、paradigm5に参加した日本人小児重症血友病B患者3例の結果を詳細に解析した。N9-GPの平均投与期間は3.29年であり、治療を要する出血が3例7件に認められた。全出血が軽度/中等度であり、N9-GPの単回投与で著効が得られた。試験期間に標的関節は生じず、年間出血率、年間自然出血率はともにparadigm5の結果と大きな相違はなかった。重度、重篤な有害事象及びN9-GPとの関連が疑われる有害事象、FIXインヒビターの発生は認められなかった。定期補充療法による平均FIXトラフレベルは0.172IU/mLであり、paradigm5の結果とほぼ同様であった。3例という少数例の検討ではあったが、日本人の解析結果には、paradigm5全体の結果と比較して大きな差異はみられなかった。(著者抄録) |
文献番号 | 2020162948 |