論文種別 原著(症例報告除く)
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 軽症血友病に生じた肘窩部正中神経絞扼障害 上腕二頭筋腱膜症候群の1例
掲載誌名 正式名:日本肘関節学会雑誌
ISSNコード:13497324/24342262
掲載区分国内
出版社 日本肘関節学会
巻・号・頁 27(2),342-344
著者・共著者 田崎 憲一, 岡崎 真人, 加藤 知行, 長尾 梓
発行年月 2021/03
概要 37歳男性が筋力トレーニングを契機に,利き手の左上腕に皮下出血,腫脹を生じ,上腕から肘の激痛の為夜間不眠が1週間続いた.その後,左示指・母指の自動屈曲不能に気づき,某大学病院血液科で軽症血友病B,整形外科では正中神経の部分麻痺の診断で,凝固製剤投与を続けるも麻痺は改善せず,当科を紹介された.製剤のみの保存治療で改善がないため,麻痺発症後4.5ヵ月で神経剥離手術を行った.肘窩部で上腕二頭筋腱膜による絞扼があり,腱膜切開,神経剥離術を行ったが,神経周囲や神経幹内の血腫はなかった.術後2週には手指の自動屈曲が見られるようになり,最終診察の9ヵ月後には母指・示指の先端に軽いしびれが残っていたが,筋力は正常で筋萎縮も消失し,肘・前腕の可動域も正常に回復した.(著者抄録)
文献番号 2021192709