論文種別 | 原著(症例報告除く) |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 下肢矯正装具による内股歩行の治療中に異なる基礎疾患が判明した2例 |
掲載誌名 | 正式名:小児科臨床 ISSNコード:0021518X |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)総合医学社 |
巻・号・頁 | 75(5),867-871 |
著者・共著者 | 齊藤 寛貴, 金 成彌, 鈴木 光幸, 平井 沙依子, 長尾 梓, 山崎 崇志, 清水 俊明 |
発行年月 | 2022/10 |
概要 | 下肢矯正装具tibia counter rotator(TCR)および足底板(gait plate;GP)を用いた脛骨内捻転(内股歩行)の治療中に膝関節痛を来す異なる基礎疾患が明らかになった2症例を経験した。1例目は,TCRとGPを併用した治療中に膝関節以外の関節痛が出現したため,ほかの基礎疾患のスクリーニング目的に総合病院を受診し,血友病Aと診断した。2例目はGPのみの治療で内股歩行が改善したが,治療終了7ヵ月後に右膝の腫脹,および脛骨内捻転が再燃したため精査を行ったところ若年性特発性関節炎と診断した。両症例ともに原疾患の治療を優先したうえで,TCRとGPまたはGP単独による治療を再開したところ,膝関節痛は消失し内股歩行も改善した。膝関節痛は脛骨内捻転の一症状であるが,治療開始前に膝関節痛を繰り返していた場合や治療中に悪化した場合には,関節痛につながるほかの基礎疾患の鑑別が必要である。基礎疾患の病勢が安定していれば,装具による脛骨内捻転の治療継続は可能であり,関節負担軽減にも有効であると考えられた。(著者抄録) |
文献番号 | 2023014538 |