論文種別 原著(症例報告除く)
言語種別 日本語
査読の有無 その他(不明)
表題 スーパーマーケットで実施する食と運動を組み合わせたフレイル予防プログラムが女性高齢者の主観的健康観および食物選択に及ぼす影響
掲載誌名 正式名:日本健康医学会雑誌
ISSNコード:13430025/24239828
掲載区分国内
出版社 日本健康医学会
巻・号・頁 34(1),2-10
著者・共著者 梅村 享司, 三宅 眞理, 細見 亮太, 村上 由希, 久保田 眞由美, 宮内 拓史, 志賀 義人, 工藤 和幸, 木村 穣, 西山 利正
発行年月 2025/04
概要 フレイル予防には,「栄養」,「運動」,「社会参加」が重要である。これまでに我々は,高たんぱく質食品の提供および運動を組み合わせた複合的介入によって,高齢者の筋肉量および握力が有意に上昇することを報告した。本研究では,普段の生活にフレイル予防に値する仕組みを取り入れることを目指した実践研究として,生活の中心的な存在であるスーパーマーケットにおいて栄養指導と運動を組み合わせたプログラムを実施し,プログラム前後の主観的健康観,食品群摂取多様性と食物選択動機に及ぼす影響を評価した。本プログラムは,計10回(週1回)のたんぱく質を中心とした栄養に関する講義(30分間)および健康運動指導士の遠隔での運動指導による介護予防運動(60分間)で構成した。解析可能となった対象者は,女性49名(平均年齢73.1歳)であった。プログラム参加前と比較して,参加後では,身体的および精神的な主観的健康観が有意に高まった。参加後の食品群摂取多様性スコア(DVS)は,参加前と比較して有意に高まり,これには肉類,牛乳,大豆製品,油脂類摂取スコアの増加が関与していた。肉類摂取スコアの変化は,食物選択動機のうち健康・気分の変化との間に有意な正の相関が見られた。これらのことから,スーパーマーケットで実施する栄養指導と運動を組み合わせたプログラムは,女性高齢者の主観的健康観およびDVSを高めることで,フレイル予防に寄与できる可能性があると考えた。(著者抄録)
文献番号 Z519500001<Pre 医中誌>