| 論文種別 | その他 |
| 言語種別 | 日本語 |
| 査読の有無 | その他(不明) |
| 表題 | 災害医療と救護-現場の実際と法的課題 能登半島地震における災害医療活動と現場の課題 |
| 掲載誌名 | 正式名:賠償科学 ISSNコード:13442120 |
| 掲載区分 | 国内 |
| 出版社 | 日本賠償科学会 |
| 巻・号・頁 | (53),22-27 |
| 著者・共著者 | 梶野 健太郎 |
| 発行年月 | 2025/06 |
| 概要 | 令和6年1月1日,石川県能登地方を震源とする最大震度7の地震が発生し,多数の傷病者および高齢者の避難が必要となった.本報告では,DMAT(災害派遣医療チーム)を中心とした医療対応と,現場で直面した課題について述べる.活動は,被災地域での救急医療のみならず,高齢者の避難搬送調整や一時待機ステーションの運営支援にも及んだ.しかし,避難希望者の受け入れ先決定の困難さ,医療情報の共有不足,関係機関間の調整の難航など,多くの課題が浮かび上がった.特に高齢者避難搬送では,避難の捉え方の相違や情報共有の欠如が障壁となり,統一フォーマットの必要性が示唆された.さらに,傷病者・高齢者の個人情報の記録・管理に関しても課題が明確となった.これらの経験を踏まえ,災害医療においては,医療行為のみならず,行政・法律家を交えた事前の情報管理体制の整備が不可欠である.本研究は,今後の災害対応の在り方を提言するものであり,より円滑な医療支援体制の構築に寄与することが期待される.(著者抄録) |
| 文献番号 | Z813110003<Pre 医中誌> |