| 論文種別 | 総説 |
| 言語種別 | 日本語 |
| 査読の有無 | その他(不明) |
| 表題 | 暴力・ハラスメント対策からみる看護 暴力報告書の分析から創られるエビデンスを通して |
| 掲載誌名 | 正式名:浅香山病院医学雑誌 ISSNコード:24368687 |
| 掲載区分 | 国内 |
| 出版社 | (公財)浅香山病院 |
| 巻・号・頁 | 4,33-42 |
| 著者・共著者 | 矢山 壮, 的場 圭, 梶原 友美, 手嶌 大喜 |
| 発行年月 | 2025/07 |
| 概要 | 浅香山病院では2013年より看護部主導で暴力・ハラスメント被害の報告書を収集・分析し、約12年間にわたり現場の被害実態を詳細に把握して対策立案のためのエビデンスを蓄積してきた。本稿では、この継続的な取り組みを軸に、医療機関および訪問看護現場における暴力・ハラスメントの現状と具体的な対策を概説する。報告書分析の結果、報告件数には病棟間でばらつきがみられ、各病棟の患者特性や管理者の報告意識の差が一因と考えられた。また、看護師の経験年数別では、新人に被害が多いとする先行研究とは異なり、本院データでは中堅以上の看護師も高リスク事例を多く抱えていることが明らかとなった。こうした知見は、経験年数にかかわらず全ての看護職への継続的な教育と支援の必要性を示唆している。さらに、患者・利用者に対して奉仕的になり過ぎず、適切な距離感を保つことが重要であり、不適切な要求には毅然と対応する姿勢も求められる。暴力・ハラスメント対策には制度や体制の整備に加え、患者と看護師が互いに人として尊重し合い、共により良い療養環境を築くという関係性の構築が不可欠であると考える。(著者抄録) |
| 文献番号 | Z821070005<Pre 医中誌> |