| 論文種別 | 原著(症例報告除く) |
| 言語種別 | 日本語 |
| 査読の有無 | その他(不明) |
| 表題 | 同一創に再発した濾過胞関連感染症の1例 |
| 掲載誌名 | 正式名:臨床眼科 ISSNコード:03705579/18821308 |
| 掲載区分 | 国内 |
| 出版社 | (株)医学書院 |
| 巻・号・頁 | 79(10),1300-1304 |
| 著者・共著者 | 河合 諒, 盛 秀嗣, 近江 正俊, 切石 達範, 石本 敦子, 今井 尚徳 |
| 発行年月 | 2025/10 |
| 概要 | <文献概要>目的:線維柱帯切除術(TLE)後に,stage IIIaの濾過胞関連感染症(BRE)を発症し,濾過胞温存のうえ硝子体手術を行ったが,4年7ヵ月後に同一創に再発した1例を経験したので報告する。症例:77歳,女性。右眼開放隅角緑内障に対してTLEを行った。TLE後経過は良好であったが3年後に右視力低下を主訴に再診した。再診時,右矯正視力0.3,眼圧12mmHgで濾過胞の白濁,前房蓄膿,フィブリンの析出を認めたため,BRE(stage IIIa)と診断した。濾過胞温存のうえ硝子体手術を施行し,術後感染はコントロールされた。また眼圧も9~18mmHgに維持されており経過良好であった。濾過胞は漏出なく,耳上側に作製されており感染のリスクは低いものであったが,硝子体手術施行4年7ヵ月後に同一創部にBRE(stage IIIa)を認め,右視力は眼前手動弁,眼圧33mmHgであった。同一創部の再発であったため濾過胞切除のうえ硝子体手術を行った。術後感染は落ち着いたが,緑内障点眼を追加するも十分な眼圧下降は得られなかった。再発から約1ヵ月半後にバルベルト緑内障インプラント手術を施行し,濾過胞切除後10ヵ月時点で眼圧13mmHgまで下降している。結論:初回BRE時に濾過胞を温存した場合には,再発をきたすことがあり注意が必要である。 |
| DOI | 10.11477/mf.037055790790101300 |
| 文献番号 | Z924090019<Pre 医中誌> |