| 論文種別 | 原著(症例報告除く) |
| 言語種別 | 日本語 |
| 査読の有無 | その他(不明) |
| 表題 | 結膜MALTリンパ腫の初回治療選択における抗体療法について |
| 掲載誌名 | 正式名:臨床眼科 ISSNコード:03705579/18821308 |
| 掲載区分 | 国内 |
| 出版社 | (株)医学書院 |
| 巻・号・頁 | 79(10),1243-1249 |
| 著者・共著者 | 篠原 優里子, 佐々木 香る, 山本 優一, 尾辻 剛, 野田 百合, 今井 尚徳 |
| 発行年月 | 2025/10 |
| 概要 | <文献概要>目的:結膜MALTリンパ腫治療における抗体療法を含む初回治療について,後ろ向きに検討する。対象と方法:2019~2024年に関西医科大学附属病院および同総合医療センターで診療した結膜MALTリンパ腫20例25眼の各治療法における臨床経過を診療録に基づいて後ろ向きに検討した。結果:症例の初診時年齢は68±16歳,性別は男性が7例,女性が13例,両眼性は5例,片眼性は15例であった。初回治療としてリツキシマブ全身投与(抗体療法)を行った6眼のうち3眼(50%)では効果不良であり,追加で放射線治療が行われていた。初回治療および追加治療として放射線治療を行った15眼のうち14眼(93%)では腫瘍の縮小を認めた。再発を認めた症例は1眼であり,放射線治療とともに抗体療法が追加され,腫瘍の縮小を認めた。無治療経過観察を行った4眼中4眼(100%)では腫瘍サイズは不変であった。また,病変を外科的に完全切除(以後,外科的切除)した3眼中3眼(100%)は再発しなかった。結論:結膜MALTリンパ腫の初回治療では抗体療法の効果は限定的であった。一方,放射線治療や外科的切除の有効性が再確認され,重篤な副作用は認めなかった。また定期的なフォローを必要とするが,経過観察も治療の選択肢の一つと考えられた。治療選択においては,他科との情報共有のもとに十分な患者説明が重要である。 |
| DOI | 10.11477/mf.037055790790101243 |
| 文献番号 | Z924090010<Pre 医中誌> |