言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 開放隅角緑内障の眼圧日内変動に対するサイヌソトミー併用線維柱帯切開術の効果 |
会議名 | 第21回日本緑内障学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表者・共同発表者 | ◎松岡雅人, 安藤彰, 南野桂三, 松山加耶子, 嶋千絵子, 桑原敦子, 松村美代, 西村哲哉 |
発表年月日 | 2010/09 |
開催地 (都市, 国名) |
福岡 |
概要 | 目的
開放隅角緑内障の眼圧日内変動に対するサイヌソトミー併用線維柱帯切開術の効果をレトロスペクティブに評価した。 対象と方法 外来診察では眼圧コントロールが良いのに視野が悪化したため、眼圧日内変動を測定し、眼圧ピーク(18mmHg以上)を認めた5例10眼。病型は原発開放隅角緑内障8眼、落屑緑内障2眼。平成20年1月から平成21年12月の期間にサイヌソトミー併用線維柱帯切開術を施行し、手術後約3か月に眼圧日内変動を再び測定した。眼圧日内変動は術前術後ともに0, 3, 6, 9, 12, 15, 18, 21時にゴールドマンアプラネーショントノメーターで座位にて測定した。統計学的検討はWilcoxon検定を用いた。 結果 平均眼圧は術前17.1±1.6mmHgで術後14.2±1.8mmHg(p=0.0058)。最高眼圧は術前22.2±2.7mmHgで術後16.9±2.1mmHg(p=0.0078)。最低眼圧は術前13.7±1.5mmHgで術後12.2±1.6mmHg(p=0.044)。日内変動幅は術前8.5±2.9mmHgで術後4.7±0.9mmHg(p=0.014)と有意に減少した。緑内障点眼薬は術前が2.7剤、術後は1.5剤使用していた。 結論 サイヌソトミー併用線維柱帯切開術は特に最高眼圧を減少させることにより、日内変動幅を減少させた。本術式は、平均眼圧は高くなくても眼圧ピークのある開放隅角緑内障に有効と考える。 |