言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 潰瘍性大腸炎における抗TNFα製剤以外のsecond advanced therapyの有用性 |
会議名 | 第111回日本消化器病学会総会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | シンポジウム・ワークショップ パネル(公募) |
発表者・共同発表者 | ◎伊藤 友佳, 佐野 泰樹, 八木 直人, 本澤 有介, 齊藤 詠子, 深田 憲将, 長沼 誠 |
発表年月日 | 2025/04/25 |
開催地 (都市, 国名) |
東京 京王プラザホテル |
開催期間 | 2025/04/24~2025/04/26 |
学会抄録 | ウェブ |
概要 | 【背景】潰瘍性大腸炎(UC)における抗TNFα製剤以外のsecond advanced therapyの短期・中期的予後を調査し,advance therapy(AT)既使用例における治療ポジショニングを検討することを目的とする.【方法】本学3施設にてATを使用したUC288例(同一症例含む)のうち,AT既使用例に対して抗TNFα製剤以外のVED,UST,JAK3製剤のいずれかを使用した91例の12週目寛解率(PRO2=0),非再燃率(PRO2 2以下)をAT naïveとして使用した例と比較検討した.【結果】AT既使用例における使用前PRO2中央値はUPA,TOFA(5)で高くFIL(3)で低く,UPA(71%),VED(67%)はステロイド依存例が多かった.UPA(67%vs67%),TOFA(61%vs63%)の12週目寛解率はAT naïve例と既使用例で差はなかったが,FILはAT既使用例の寛解率が低い傾向にあった(42%vs20%).中期予後の検討ではAT naïve,既使用例の観察期間中央値は399日,457日であった.UST(69%vs73%),TOFA(83%vs82%),UPA(89%vs76%)の非再燃率はAT naïve例と既使用例で同等であったが,VED(74%vs40%),FIL(67%vs40%)の非再燃率はAT既使用例で低かった.2種類以上のAT既使用例に限定した場合のTOFA,UPAの12週寛解率は63%,70%,非再燃率は63%,80%と比較的高かった.【結語】UCに対する抗TNFα製剤以外のsecond advanced therapyの治療成績はどの製剤も比較的良好であった.JAK製剤のうちUPA,TOFAは過去のAT使用歴に関わらず短期・中期予後は良好であった.一方FILは比較的活動性の低い症例に使用していたが,AT既使用例の非再燃率が低いことが示された. |