言語種別 日本語
発表タイトル 脳アミロイドPET陽性例での脳微小出血分布の特徴の検討
会議名 第44回日本認知症学会学術集会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎銅山達哉, 池田宗平, 村上綾, 森川正康, 中村正孝, 嶽北佳輝, 吉村匡史, 河野由美子, 黒川弘晶, 谷川昇, 藥師寺祐介
発表年月日 2025/11/22
開催地
(都市, 国名)
新潟市
開催期間 2025/11/21~2025/11/23
学会抄録 日本認知症学会誌 39(4),158 2025
概要 【目的】脳微小出血(CMBs)は分布別に背景病理(CAAや高血圧性)が予想できるが、脳アミロイドPET上の集積有無との関連は不明である。本研究ではPET陽性群と陰性群でのCMBs分布の違いを検討した。【方法】2024年3月から2025年3月に物忘れ主訴に受診し、脳アミロイドPET・T2*強調MRIを撮像した患者を対象とし放射線科医師の判断でPET陽性群・陰性群に分けた。CMBs分布はCMBsなし群・CMBあり群(脳葉限局型または脳深部・テント下型(混合型含む))に分類し比較した。【結果】対象75例、年齢78歳、男性37%、MMSE24点。PET陽性群53例(71%)、陰性群22例(29%)。CMBs保有率は陽性群38%、陰性群27%(p=0.44)、脳葉限局型は陽性群32%、陰性群13%(p=0.15)。年齢、性別を調整因子とした多変量解析ではPET陽性とCMBs保有の関連は示されなかった(OR:1.61, p=0.40)。また脳葉限局型CMBsとPET集積の関連も示されなかった(OR:2.62, p=0.15)。【考察】本シリーズでは脳葉限局型CMBs群のうち複数のCMBsを有するProbable CAAが少なかったこと(PET陽性群2例、陰性群0例)が影響したかもしれない。本結果はCMBs分布パターンのみでの脳アミロイド陽性予測の限界を示した。