| 言語種別 | 日本語 |
| 発表タイトル | ウイルス性髄膜脳炎との鑑別に難渋したビッカースタッフ脳幹脳炎の一例 |
| 会議名 | 日本内科学会第250回近畿地方会 |
| 学会区分 | 地方会 |
| 発表形式 | 口頭 |
| 講演区分 | 一般 |
| 発表者・共同発表者 | ◎柳農浩樹, 橋本泰昌, 尾崎怜奈, 山添剛志, 延山誠一, 石丸裕康, 高岡亮, 岡崎和一, 藥師寺祐介 |
| 発表年月日 | 2025/12/06 |
| 開催地 (都市, 国名) |
大阪 |
| 概要 | 【症例】39歳、男性【主訴】発熱、頭痛、嘔吐【現病歴】近医で感冒と診断され対症療法を受けていたが、その後頭痛や嘔吐が増悪したため当院へ緊急入院となった。身体所見では軽度の黄疸を認め、神経学的所見では軽度の意識障害、項部硬直、体幹および四肢の失調、複視、眼振、両上肢の不随意運動に加え、四肢の深部腱反射の亢進を認めた。血液検査で白血球増多を認め、髄液検査では単核球優位の細胞数増加と蛋白高値を認めた。頭部MRIの FLAIR像では右小脳半球に高信号域を確認した。ウイルス性髄膜脳炎を暫定診断し、アシクロビル投与を開始したところ、意識障害や項部硬直、複視、不随意運動は軽快した。しかし、治療2週間後も髄液細胞数と蛋白の改善は乏しく、髄液中HSV-1/2およびVZV DNA 検出(PCR法)が陰性、抗GQ1b抗体が陽性と判明したことから、最終的にビッカースタッフ脳幹脳炎(BBE)と診断した。その後、免疫グロブリン大量静注療法(IVIg)に切り替え、小脳失調の改善を認めた。【考察】BBEは臨床的にウイルス性髄膜脳炎との鑑別を要する。両疾患は急速進行性の意識障害や多彩な神経症状など臨床的類似性を示す。症状の類似性と病態の相違性を正しく理解し、鑑別診断を適切に行う重要性について考察する。 |