言語種別 日本語
発表タイトル アテローム血栓性脳梗塞の二次予防としての脂質異常症管理
会議名 STRIKE2026
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)
発表者・共同発表者◎藥師寺祐介, 池田宗平, 三宅浩介, 國枝武伸, 山上宏
発表年月日 2026/03/13
開催地
(都市, 国名)
大阪市
開催期間 2026/03/12~2026/03/14
概要 高コレステロール血症は脳梗塞の危険因子であり、脳卒中治療ガイドラインにおいても脂質異常症へのLDLコレステロールをターゲットとしたスタチンによる薬物療法は、脳梗塞一次予防、非心原性脳梗塞(TIA含む)の二次予防において推奨度Aの治療とされている。後者ではSPARCL試験の結果に基づく部分が多いが、同試験でのスタチン容量が本邦承認容量と違うこと、出血性合併症への懸念が示されたことから、国内脳卒中医への積極的なスタチン使用の浸透は円滑ではなかった。しかし本邦で実施されたJ-STARS試験の解析などから、スタチン治療の有用性が示され、脳卒中治療ガイドラインにおいてもLDL値の具体的な目標値(100mg/dl未満を目標とした脂質管理の妥当性など)が示されるに至った。アテローム血栓性脳梗塞については米国のAHA/ASAのガイドラインではスタチン、エゼチミブ・PCSK9阻害薬の併用などによりLDL値を70 mg/dL未満にコントロールすることが推奨されている。また欧州のESOのガイドライン においては、無症候性頭蓋内アテローム硬化疾患は超ハイリスクと考えるべきでLDL値は55mg/dL未満を目標にするべきとしている。このような世界的な潮流を、本邦における冠動脈疾患、末梢動脈疾患、アテローム血栓性脳梗塞を含めた動脈硬化性心血管疾患(ACSVD)全体の脂質管理目標として組み込むべきかについて、日本動脈硬化学会 ASCVD二次予防ワーキンググループでの検討を行った。その結果、アテローム血栓性脳梗塞においても70mg/dl未満を目標とする妥当性を提言することになった。本講演ではこの目標値の提言に至るエビデンスについて概説する。