言語種別 日本語
発表タイトル 慢性骨髄性白血病に対するチロシンキナーゼ阻害薬治療中の脳梗塞、 TIAの特徴と予後に関する多施設共同研究
会議名 第51回日本脳卒中学会学術集会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎関口和正, 山城一雄, 三宅浩介, 上野祐司, 河野浩之, 伊澤良兼, 小松鉄平, 星野岳郎, 津久井大介, 下山隆, 竹川英宏, 藥師寺祐介, 卜部貴夫, 井口保之, 平野照之, 木村和美, 桐戸敬太, 神田善伸, 藤本茂, 田中亮太
発表年月日 2026/03/13
開催地
(都市, 国名)
大阪市
開催期間 2026/03/12~2026/03/14
概要 【背景】チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)は、慢性骨髄性白血病(CML)に対して広く使用されており良好な転帰をもたらしている。一方で副作用として心血管毒性が知られている。今回、我々はCMLに対するTKI治療に関連して発症した虚血性脳血管障害の症例について多施設での調査をおこなった。【方法】多施設の脳卒中レジストリを用いて、過去10年間におけるCMLに対してTKI治療中の脳梗塞、TIAの症例を後方視的に調査した。【結果】調査の結果、28例が該当した。男性が19例(68%)であり、発症年齢の中央値は70.5歳(42-89)、TKIの使用年数の中央値は4年(0.1-20)であった。使用中のTKIの世代は第一、第二、第三世代それぞれ2例(7%)、21例(75%)、4例(14%)であった。23例 (82%)が主幹動脈に狭窄・閉塞性病変を有し、17例 (60%)が症候性病変であった。無症候性病変の頻度は8例(29%)であった(*症候性症例への合併も含む)。部位としては、前大脳動脈が2例、中大脳動脈が15例、内頚動脈が15例 (*総頚動脈を含む)、脳底動脈が1例であった。 血行再建術として、1例で経皮的血栓回収術を施行し、3例でSTA-MCA bypass術を施行し、2例で頚動脈ステント留置術を施行された。退院時のmodified Rankin Scale(mRS)は中央値1.5で、予後良好(mRS 0-2)21例(75%) 、予後不良(mRS 3-5)7例(25%)であった。脳梗塞の再発は急性期も含めて、有症候性の再発が5例(18%)、無症候性の再発を4例(14%)に認めた。【結語】TKI使用に関連した虚血性脳血管障害の臨床像を明らかにした。TKIに関連した虚血性脳血管障害では主幹動脈病変を伴う症例が多いことが特徴であった。リスク因子の詳細な調査には前向き調査を要すると考えられる。