| 言語種別 | 日本語 |
| 発表タイトル | 糖尿病と血糖管理が抗血栓療法下における虚血および出血リスクに与える影響 |
| 会議名 | 第51回日本脳卒中学会学術集会 |
| 学会区分 | 全国規模の学会 |
| 発表形式 | 口頭 |
| 講演区分 | 一般 |
| 発表者・共同発表者 | ◎額田遼太郎, 三輪佳織, 古賀政利, 吉村壮平, 新垣慶人, 岩本創哉, 田中寛大, 藥師寺祐介, 松岡秀樹, 井口保之, 八木田佳樹, 永金義成, 猪原匡史, 平野照之, 豊田一則 |
| 発表年月日 | 2026/03/14 |
| 開催地 (都市, 国名) |
大阪市 |
| 開催期間 | 2026/03/12~2026/03/14 |
| 概要 | 背景:糖尿病が抗血栓療法中の虚血および出血イベントリスクに及ぼす臨床的影響については、十分に検討されていない。
方法:本研究は、抗血栓薬内服中の患者を対象とした前向き多施設観察研究である。登録時の頭部MRIで、脳小血管病(白質病変、脳微小出血、ラクナ、血管周囲腔拡大)を評価した。Cox回帰モデルを用いて、糖尿病、HbA1c値および顕性アルブミン尿(300 mg/gCr以上)を伴う糖尿病と、虚血性イベント、虚血性脳卒中、大出血、頭蓋内出血および死亡との関連を評価した。共変量には、血管リスク因子と脳小血管病負荷(SVDスコア≥3)を含めた。 結果:対象症例5,249人(年齢中央値73歳[IQR 66~79歳]、女性33%)のうち、28%に糖尿病が認められた。観察期間中央値2年(IQR1.8~2.0)間に、虚血性イベント278例、虚血性脳卒中197例、大出血93例、頭蓋内出血55例、死亡217例が観察された。糖尿病の存在は、虚血性イベントおよび虚血性脳卒中の発症リスクを高めた(調整ハザード比[aHR]:1.62 [95%CI:1.25–2.1];aHR:1.41 [1.03–1.94])。また、HbA1c≥7.0%は、HbA1c<6.0%に比べて虚血性イベントおよび虚血性脳卒中のリスクを高めた(aHR:1.76 [1.24–2.5];aHR:1.55 [1.02–2.38])。糖尿病およびHbA1c値は、大出血、頭蓋内出血、死亡のリスクとは関連しなかった。顕性アルブミン尿は、データが得られた3,114人のうち7.4%に認められた。糖尿病と顕性アルブミン尿を有する患者は、両者を有さない患者と比較して、大出血のリスクが高かった(aHR:2.67 [1.11–6.34])。 結論:糖尿病と血糖管理不良は、抗血栓療法下の虚血イベントの独立した危険因子であった。さらに、顕性アルブミン尿を伴う糖尿病は、大出血のリスク上昇と関連した。 |