| 言語種別 | 日本語 |
| 発表タイトル | 肝脾T細胞リンパ腫と診断された1例 |
| 会議名 | 第125回 日本消化器病学会近畿支部例会 |
| 学会区分 | 地方会 |
| 発表形式 | 口頭 |
| 講演区分 | 一般 |
| 発表者・共同発表者 | ◎藤關 舞奈, 中田 英俊, 森本 妃名子, 高山 昇之, 山本 英里子、 中川 達矢, 高山 拓也, 吉田 勝紀, 利国 信行, 關 壽人, 下田 慎治, 島谷 昌明, 長沼 誠 |
| 発表年月日 | 2026/09/19 |
| 開催地 (都市, 国名) |
大阪 グランキューブ大阪 |
| 概要 | 症例は 79 歳男性。高血圧と前立腺肥大症のため近医通院中に肝
障害を指摘され、肝生検を勧められるも奥様の介護のため拒否 されていた。半年後に肝障害の悪化と血小板の減少を認め薬物 性肝障害が疑われ当院紹介となった。来院時、理学的所見とし て腹部膨満を認めた。採血では血小板は 9.0 万と低下していたが、 PT 75.1%と肝臓での蛋白合成能は保たれていた。AST 64 IU/ L, ALT 63 IU/L, T-Bil 1.4, ALP 133U/L, と軽度の肝胆道系酵素 の上昇を認めた。腫瘍マーカーは正常で、B 型 C 型肝炎は陰性、 EB ウイルス、サイトメガロウイルスは既往感染であった。抗核 抗体、抗ミトコンドリア抗体は陰性であった。CT では肝硬変の 所見は認めなかったが中等量の胸腹水を認めた。腹水の性状は 漏出性で細胞診でも悪性細胞は認めなかった。可溶性 IL-2 レセ プター 3350U/mL と高値でありリンパ腫の可能性も念頭に経静 脈的に肝生検を行った。病理組織では肝組織構造を破壊しつつ 類洞に沿うようにリンパ球浸潤を認めCD3+, CD56+, CD4-, CD5- , CD8-, Ki67 high であり肝脾γδ T 細胞リンパ腫(hepatosplenic T-cell lymphoma HSTCL)と診断した。血液腫瘍内科に転科の 上、抗癌剤治療を行う方針となった。化学療法を 1 クール実施 するも敗血症に至り 52 病日に死亡された。HSTCL は肝臓、脾 臓への浸潤を認める T 細胞性リンパ腫で非常に稀な疾患であり、 進行が早く明確な治療方法が確立されていない。本症例は、腹 水が著名で安全な経皮的肝生検が行えなかったため経静脈的肝 生検を行った。ただ、肝障害の出現から肝生検まで約 7 ヶ月経 過しており、その間に病勢が進行していたと考えられた。 |