| 言語種別 | 日本語 |
| 発表タイトル | 敗血症性肺塞栓症を来した過粘稠性Klebsiella pneumoniaeによる肝膿瘍に対し集学的治療を行い改善し得た1例 |
| 会議名 | 第125回 日本消化器病学会近畿支部例会 |
| 学会区分 | 地方会 |
| 発表形式 | 口頭 |
| 講演区分 | 一般 |
| 発表者・共同発表者 | ◎森本 妃名子, 津留 和沙, 高山 昇之, 中川 達矢, 高山 拓也, 吉田 勝紀, 利国 信行, 關 壽人, 吉矢 和久, 齊藤 福樹, 中森 靖, 北出 浩章, 島谷 昌明 |
| 発表年月日 | 2026/09/19 |
| 開催地 (都市, 国名) |
大阪 グランキューブ大阪 |
| 概要 | 【症例】70 歳台女性【主訴】倦怠感【既往歴】高血圧症、2 型糖尿病、
脂質異常症【現病歴】5 日前から倦怠感を自覚し前医を受診、39℃の発熱、 血液検査で WBC 13700/μl ,CRP 20mg/dl, PLT1.2 × 104/μl と炎症反 応高値、著明な血小板値低値を認めた。CT で肝 S6 に 40mm 台の腫瘤 性病変を認め、肝膿瘍が疑われ当科紹介となった。【身体所見】意識レ ベル清明、体温 39℃、血圧 87/46mmHg【経過】肝膿瘍による敗血症性 ショック、DIC と診断し、1 病日に抗生剤 TAZ/PIPC 投与、抗 DIC 治 療を開始した。2 病日に状態悪化があり、挿管下で集中治療管理となった。 血小板輸血後に経皮肝膿瘍ドレナージ術(PTAD)を行い、10Fr PTAD tube を留置した。各種培養からは可粘稠 Klebsiella pneumoniae が検出 され、抗生剤 CFPM に変更した。第 5 病日にはショック状態は改善し CRP 値も低下したが 8 病日に再び熱発、炎症反応上昇を認めた。造影 CT でドレナージチューブの逸脱、膿瘍から肝静脈・下大静脈へ連続す る感染性血栓、さらに肺野に類円形結節の散在を認め、敗血症性肺塞栓 症と診断した。再度 PTAD を施行し、10Fr PTAD tube を留置、血栓 に対してヘパリン投与を開始した。炎症反応遷延あり、14 病日に 14Fr PTAD tube にサイズアップし抗生剤 LVFX を追加したが発熱が持続し、 CT 上も膿瘍の縮小が不十分であったため、16 病日に外科的肝膿瘍ドレ ナージ術を施行した。術後より解熱し炎症反応も改善、29 病日抜管し一 般病棟へ転棟した。30 病日の造影 CT では、膿瘍、肺結節の縮小を確認 した。その後も、抗菌剤加療、リハビリを継続し、全身状態改善後、退 院となった。【考察】過粘稠性 Klebsiella pneumoniae による肝膿瘍は、 組織侵襲性が高く、播種病巣により重篤な合併症を生じる可能性がある。 内科的治療および経皮的ドレナージのみで感染制御が困難であった場 合、早期から外科的ドレナージを行うことが重要であったと考えられる。 |