| 言語種別 | 日本語 |
| 発表タイトル | 1型自己免疫性膵炎の維持治療中にIgG4関連肝炎症性偽腫瘍とIgG4関連胆嚢炎をきたした一例 |
| 会議名 | 第125回 日本消化器病学会近畿支部例会 |
| 学会区分 | 地方会 |
| 発表形式 | 口頭 |
| 講演区分 | 一般 |
| 発表者・共同発表者 | ◎吉岡 優希、伊藤 嵩志、関 泰志、森本 妃名子、徳冨 佑太郎、小畠 慎平、渡邊 康博、池田 正俊、丸尾 基展、折野 綾香、中丸 洸、中山 新士、池浦 司、長沼 誠 |
| 発表年月日 | 2026/09/19 |
| 開催地 (都市, 国名) |
大阪 グランキューブ大阪 |
| 概要 | 【症例】40 歳男性。【現病歴】2 年前に閉塞性黄疸を主訴に当院
紹介受診となった。画像検査にてびまん性膵腫大を認め、血清 IgG4 高値であり、自己免疫性膵炎が疑われた。胆道ドレナージ と超音波内視鏡下穿刺吸引法による組織採取(EUS-TA)を行い、 1 型自己免疫性膵炎と診断した。グルココルチコイドを導入し、 以後維持療法を継続していた。治療導入 21 か月後のグルココル チコイド維持治療中に血清 IgG4 値の再上昇と腹部 MRI 検査に て肝尾状葉に腫瘤性病変と胆嚢壁肥厚を認めたため、精査目的 に入院となった。【入院後経過】入院第 1 病日に超音波内視鏡 (EUS)を行った。肝尾状葉は腫大しており、低エコー腫瘤とし て描出された。低エコー部から EUS-TA を行った。観察時に胆 嚢壁も肥厚していたことから、胆嚢壁肥厚部からも EUS-TA を 追加して組織採取を行った。処置後、明らかな合併症は認めず、 第 3 病日に退院となった。病理結果では花筵状の線維化、リン パ球・形質細胞浸潤を認め、IgG4 関連疾患に合致する所見であっ た。以上より IgG4 関連肝炎症性偽腫瘍と IgG4 関連胆嚢炎と診 断し、グルココルチコイド増量を行ったところ、3 か月後の画像 検査では肝腫瘤および胆嚢壁肥厚はいずれも消退を認めた。以 後グルココルチコイドを再度減量、維持治療を行い、再燃なく 経過している。【考察】IgG4 関連肝炎症性偽腫瘍ならびに IgG4 関連胆嚢炎は非常に稀であり、腫瘤形成を呈することがあるた め、悪性腫瘍との鑑別が問題となる。画像所見のみでの鑑別は 困難であるが、本症例では自己免疫性膵炎の維持療法中に出現 した肝腫瘤、胆嚢壁肥厚であり、IgG4 関連疾患を早期から想定 できた。また EUS-TA を行うことで病理学的に両疾患の確定診 断が得られた。文献的考察をふまえて報告する。 |