| 言語種別 | 日本語 |
| 発表タイトル | 小腸Crohn病における内視鏡生検を用いた炎症性および線維化関連遺伝子発現と病態経過との関連 |
| 会議名 | JDDW 2026 KOBE 第34回日本消化器関連学会週間 |
| 学会区分 | 全国規模の学会 |
| 発表形式 | 口頭 |
| 講演区分 | シンポジウム・ワークショップ パネル(公募) |
| 発表者・共同発表者 | ◎濱田友佳, 本澤有介, 長沼誠 |
| 発表年月日 | 2026/11/05 |
| 開催地 (都市, 国名) |
神戸コンベンションセンター |
| 概要 | 【背景】Crohn病(CD)小腸病変では炎症と線維化が密接に関与し,狭窄形成に至ることも少なくない.しかし,各内視鏡病変における炎症性・線維化関連遺伝子発現の実態や,その後の病変経過との関連は十分に明らかではない.【目的】小腸内視鏡生検を用いて各内視鏡病変における炎症性および線維化関連遺伝子発現を評価するとともに,活動性病変から採取した粘膜遺伝子発現とその後の病態経過との関連を検討する.【方法】(1)CD26例より回腸生検88検体を採取し,正常粘膜,びらん/小潰瘍,潰瘍,潰瘍瘢痕に分類した.IL1B,TNF,IL6,IL17A,TGFB1,COL1A1,SERPINH1,ACTA2のmRNA発現をRT-qPCRにより測定し,群間比較を行った. (2) 予後追跡が可能であった23例を対象とし,活動性の高い病変から1症例1検体を選択した.治療変更,内視鏡所見で改善なし/増悪または再EBD施行,あるいはCRP上昇または高値持続を病態悪化と定義し,ベースライン時の遺伝子発現との関連を検討した.【結果】(1) 解析対象はCD26例(年齢中央値32歳,男性20例,罹病期間中央値6.5年)であり,Montreal分類ではB2が19例であった.回腸生検88検体のうち,炎症粘膜(びらん/小潰瘍および潰瘍)は47検体,非炎症粘膜(正常粘膜および潰瘍瘢痕)は41検体であった.炎症粘膜ではIL1B,TNF,IL6が非炎症粘膜と比較して有意に高値を示し(各p<0.001),IL17Aは上昇を認めた(p<0.05).線維化関連遺伝子ではCOL1A1,SERPINH1(p<0.001),ACTA2(p<0.01)が炎症粘膜で有意に高値であった.(2) 予後解析では病態悪化群においてIL1B,COL1A1,SERPINH1の発現がいずれも高値であった(各p<0.01).他の遺伝子との明確な関連は認めなかった.【結語】小腸CDでは炎症粘膜において炎症性および線維化関連遺伝子の活性化が認められた.IL-1βおよび線維化関連遺伝子の発現はその後の病態悪化と関連し,小腸CDの病変活動性を反映する分子指標となり得る可能性が示唆された. |