言語種別 日本語
発表タイトル 膵管空腸吻合部狭窄の同定におけるGel-immersion with Long-cap法(GL法)の有用性
会議名 JDDW 2026 KOBE 第34回日本消化器関連学会週間
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 シンポジウム・ワークショップ パネル(公募)
発表者・共同発表者◎高山昇之, 豊永啓翔, 島谷昌明
発表年月日 2026/11/06
開催地
(都市, 国名)
神戸コンベンションセンター
概要 【背景・目的】膵管空腸吻合部狭窄(PJS)は膵頭十二指腸切除術(PD)後の晩期術後合併症であり,5-10%の頻度で生じると言われている.治療法として,バルーン内視鏡(Balloon Endoscopy:BE)を用いた経吻合部膵管ドレナージ術が施行されている.しかし,吻合部同定および膵管挿管の成功率は20-50%と低いことが問題である. 我々は, Long-cap(LC)によるPJS周囲の非吸収性縫合糸の視認(LC法)とGel-immersion(GI)による膵液の可視化(GI法)を組み合わせた手法(GL法)を行ってきた.PJS同定におけるGL法の有用性を明らかにした.【対象・方法】対象は2008年1月から2026年3月までにPJS初回症例に対してBE下ERPを施行した59例.従来法(C群) 33例とGL群26例(LC法単独16例,LC法+GI法10例)について, 1)盲端到達成功率, 2)PJS同定成功率, 3)ERP関連処置成功率, 4)偶発症発生率を評価項目とした. GL群は, LC法単独でPJSを同定できない,または時間を要する場合にGI法を追加した.【結果】C群/GL群において,年齢中央値 70歳(41-85)/ 75歳(18-89),男女比 23:10/ 15:11,術式 SSPPD 22/16,PpPD 11/9,PrPD 0/1,主膵管径 5.0mm(2.5-12)/4.1mm(2.6-10)であった. 1)盲端到達率100%/100%,到達時間 11分(1-55)/10分(2-45). 2)PJS同定成功率55%(18/33)/92%(24/26) (P =0.003)と有意差を認めた. 同定時間は 9分(2-87)/8分(2-100) であった. 3)ERP関連処置成功48%(16/33)/92%(24/26)と有意差を認め(P<0.001),処置時間 36分(11-67)/31分(7-88)であった.GL群のPJS同定率は56%(14/25)から92%(24/26)へ有意な上乗せ効果を認めた(P=0.004). C群不成功17例は,BE-ERP再施行で成功4(従来法2,GI法2),EUS-PD施行1,外科的治療3,保存加療9で,GL群不成功2例に対してEUS-PDを施行した.4)偶発症はC群 27%(9/33:消化管裂創2,高AMY血症7), GL群 20% (5/25:消化管裂創1,高AMY血症4)と同等であった.【考察】GL法は有意に高いPJS同定成功率,ERP関連処置成功率を示し,安全性は同等であった.今後更なる前向きかつ大規模な検討が必要である.