言語種別 日本語
発表タイトル 前癌状態に係わる胃粘膜の拡大内視鏡像と分子異常・胃内フローラ Gastric Microbiome, molecular anomaly and magnifying NBI features of gastric mucosa associated with premalignant conditions
会議名 JDDW 2026 KOBE 第34回日本消化器関連学会週間
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 シンポジウム・ワークショップ パネル(公募)
発表者・共同発表者◎四十万谷卓也, 田原智満, 長沼誠
発表年月日 2026/11/07
開催地
(都市, 国名)
神戸コンベンションセンター
概要 背景: 前癌状態に係わる胃粘膜の拡大内視鏡像は,胃炎の程度・分子異常や胃癌リスクに関連を認める.近年,ピロリ以外の胃内フローラと胃癌との関連に注目が集まっている.目的: 本研究は,胃癌リスクに係わる胃粘膜の拡大内視鏡像と分子異常・胃内フローラとの関連を統合的に検討し,理解を深めることである.方法: NBI拡大内視鏡を施行した前向きコホートより胃体部のNBI拡大内視鏡像を明瞭に観察しえた94例を対象とした.NBI拡大内視鏡像を過去の報告(PMID: 19386303)にもとづきNormal , Type1 (軽度炎症粘膜), Type 2 (中~高度炎症粘膜), Type3 (高度萎縮粘膜相当) に分類した.分子異常としてRORA, GDNF, PRDM5, MLF1, MYOD1, SLC16A12, IGF2, MIR124A1, CDH1のメチル化を解析した.胃内フローラは16S rRNAシークエンスにより解析した.結果: Normal=23例 , Type1=15例, Type 2=34例, Type3=22例の内訳であり,ピロリ感染率はそれぞれ0, 87, 100, 17%であった.Type3は2例を除きすべて胃癌合併例であった.遺伝子のメチル化の平均値は Normal , Type1, Type 2, Type3とNBI拡大内視鏡像の程度が進むにつれ高い数値を認めた.胃内フローラの多様性はNormal , Type1, Type 2で低下したが,Type3では多様性の再上昇と胃癌との関連が報告されているStreptococcus属や,Actinobacillus属の割合増加に加え,Helicobacter属の割合低下が認められた.結論:胃癌リスクに係わる胃粘膜の拡大内視鏡像は,高度メチル化と胃内フローラの多様性上昇,胃癌関連菌の上昇に関連が認められ,前癌状態を反映していると考えられた.